おはよう、きみが好きです




「泪の何を知っても……俺は泪が好きだからな」

「ん……」

「辛い時は話さなくてもいい、ただ……寄りかかるくらいはしろよ、約束な」


どう、して……そんなことを言うのだろう。

八雲は、何かを知ってるの……?



「倒れそうになったら支えてやる……俺が、必ず守るから」



まさか、あたしの病気のこと……。

知ってる……だなんて、まさかね。

だけど……嬉しい、八雲の言葉の一つ一つが。

あたしの頑なな心を溶かすみたいだった。