「なに、早くしてよ」
「よし、玉ねぎ切った手で目を擦ってあげるわね」
そのために玉ねぎ切ってたの!?
三枝さんは手をニギニギしながら、不敵な笑みで環奈ちゃんに迫ってる。
「ぎゃーっ、ちょっと触らないで!!」
「なら、ここにいて手伝って」
「玉ねぎ嫌いなのにぃっ!!わっ、分かったからぁ!!」
玉ねぎの付いた手で脅す三枝さんに降伏する環奈ちゃん。
地味に嫌だな、あの攻撃……。
なんか、精神的にやられるというか。
「つーか、ぶりっ子マジうるさいんだけど」
不意に、ほかの女子の声が聞こえた。
振り向けば、他の班の女子が環奈ちゃんを見ている。
「ぶりっ子で、性格も悪いとか最悪だよねぇ」
「本当に、耳障りだから話すなって感じ」
本人に直接言わない。
わざと聞こえるように、あくまで友達との話題にしてる。
なんか、すごい陰険だ……。


