そして、坂を登り始めて10分ほど経った時のこと。
――ズルッ、グキッ。
「きゃっ……いたたっ」
坂は整備されていないボコボコの道で、あたしは石につまづいて足をくじいてしまった。
その勢いで地面に尻餅をついたあたしは泣きたくなった。
「もう、嫌……」
「ちょっと、神崎さん大丈夫??」
三枝さんがあたしの前にしゃがみ込む。
そして、あたしのズボンを軽くめくって足首を確認しようとすると、触れた手に酷く痛んだ。
「いったぁ……」
「これ、これから腫れてくるかも。少し休んだ方がいいわね」
休むっていっても、こんなところでみんなを待たせるわけにはいかないし……。
「どうしたの、委員長」
「神崎さん、足が痛むの!?」
すると、騒ぎを聞きつけた紫藤くんと中野くんもこっちにやってくる。
「ごめん、でも頑張れば歩け……」
「泪!!」
歩ける、そう言おうとした瞬間、八雲が駆け寄って来るのが見えた。
傍にやってくると、心配そうに足を見つめる。


