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キャンプ場は、森に囲まれ、少し歩くと湖がある自然豊かな場所にあった。
辿り着いて荷物を置くと、班ごとのウォーク・ラリーが始まった。
目的地はこの森を進んだ場所にある丘。
「景色、綺麗だろうね、この天気なら」
隣を歩く紫藤くんの言葉に、あたしは空を見上げる。
本当に、青くて澄み渡る空だなぁ。
丘から見える景色はさぞ綺麗だろう。
なのに、想像すればワクワクするはずの胸は、なぜか沈んでた。
「はぁ……」
「なんか、落ち込んでるね神崎さん」
「えっと……分かる……かな?」
苦笑いしたあたしに、紫藤くんは頷いた。
というか、ウォーク・ラリーが始まっても八雲とは一定の距離がある。
「八雲、環奈ぁ、足くじきそう!!」
「そんなヒールみたいので来るからだろ」
その隣は、もちろん環奈ちゃんがキープ。
今回の校外学習はみんな私服で、確かに環奈ちゃんの靴はキャンプは相応しくないヒールだった。


