「と、とにかく……携帯どうしよう?」
『ぶっくく……あぁ、その話してたの忘れてたわ』
ガーンと落ち込んでいるあたしとは違って、難波くんはなぜか楽しそう。
こんにゃろ、笑いすぎでしょーが。
第一、こうなったのも難波くんのせい……って、この話エンドレスになるな。
『アンタ……ぶふっ!』
「ちょっと!!話、進まないんですけど!?」
『わ、悪い……くっくっく、はぁ……死ぬ。ふぅ……アンタ、何組??』
ちょっと、どんだけツボ浅いの??
というか、めちゃくちゃ笑い堪えようと必死じゃん!!
「もう、難波くんと同じA組だけど!」
『……え、嘘だろ』
「いや、大真面目に本当だけど」
『俺、クラスの女子は全員覚えてると思ったけど……マジ?』
クラスの女子を全員覚えてるって点はスルーするとして……。
まぁ、あたしあのクラスで授業受けたことないし。
席はあるみたいだけど、ずっと保健室で自習だったからなぁ……。
難波くんが知らないのも、当然だよね。


