「あの2人はさっきも言った通り、この学校で1.2位を争うほど人気があるんだよ。
ファンクラブもあるくらいだしね」
…ファンクラブ。
私でも聞いたことくらいはある。
何をしてるのかは知らないけど存在してることくらいは。
何かそんな2人に目つけられて…私ヤバくないか?!
「それでそのファンクラブの子達が2人を呼ぶときの名前で宇宙コンビって考えたの。
月星も怜央も宇宙に関係するような名前だからね」
そ…ういえば宇宙ー!!って叫んでる子見たことあるかも。
そのとき何叫んでるんだって思っちゃってすみませんでした…
「さあて、璃乃。
璃乃はそんな人達に一目置かれてますが…この状況を打破する作戦みたいなのは考えているんですかな?」
「……全くです」
あちゃーっておでこに手を当てる悠子。
それ言いたいのは私の方ですよーー…
「もう…何もしないのが良いんじゃないかな。この前のだって逆効果…だったしさ」
何も思い付かないし、あいつが離れそうもないし…
私は一体どうしたらいいと言うんだよーー!!泣

