「よっ」
「わっ!!」
そう言って肩に手を回してきたのはもちろん…
「松下月星…」
「フルネームって笑
月星って呼べよ、特別な?」
良いです!
何とか肩に回された手をどかす。
「釣れないなぁ?この前まではひょこひょこ着いてきてたのに」
ひょ、ひょこひょこ…
人をそんな馬鹿みたいに…
「あれは貴方から早く離れたかっただけで…!!」
「その結果。俺にますます興味をわかせちゃったわけだけど…な」
にやにや笑うその顔が心底腹立つーー!!
「んじゃあま。
今は挨拶に来ただけだから、元気そうで良かったわ」
頭をがしがしと撫でて去っていく。
隣を見ればこれまたニヤニヤしてる悠子。
君も君で助けなさいよー!!
「…あんたが芹澤璃乃?」