「だけどあなたは私を見てくれることは無かった。
さっきの鍵だってピアスだって浮気相手のものでしょう?
マグカップを使ったのだってそう。
瑠依からする甘い匂いも。首元のそれも。」

私に指摘され首元を気にしだすあなた。
気づかなかったわけじゃないはず。
わざと私に見せていたんでしょう?

「最後の賭けにだって負けちゃった。」

「賭け?」

「あなたが覚えていてくれたら
もう1度頑張るつもりだったの。」

「答え合わせしてあげるね?」


私はいつものようにニッコリと笑いかけあなたの耳元に顔を近づけた。