完璧執事の甘い罠



私は、エリック様の言うとおりに1週間部屋に引きこもった。
もともとあまり出歩いていた方ではなかったけれど、1週間ほとんど誰にも会わずに引きこもっているのは精神的にしんどいことなのだと思った。

そんな私を気にしてか、何度かエリックさまが様子を見に来てくれたけれど、それも数回数分の事。
一度も、どうしてこんなことをするのか、教えてはくれなかった。



でも、なんだろう。
エリックさまを信じるしかないと思った。

エリックさまの人となりをここにきて目の当たりにして。
彼の言う事なら、間違いはないのだと。





そんな事を考えていると、ノックの音もなしに扉が開いた。
ビクッとし扉を振り返ると、エリックさまが入ってきてすばやく扉を締め切った。



「エリッ・・・」

「しっ」

「え・・・」



声をあげようとした私に、エリックさまは静かに、と唇に人差し指をつけて訴える。
私は言われるがまま口を閉じ、首をかしげた。