もしかしたら、天国はお母さんたちのところに繋がってるかもしれないよね。
そうだ。
最初から私はそのつもりだったんだもの。



あっちでも、こっちでも、ひとりぼっちなのにはかわりない。
ならば。



私は自分に与えられた部屋に戻る。
そのままテラスに飛び出した。



思った通りそこは地上から3階分ほど高い位置にある。
あのビルよりは低いけれど、十分だよね。



私はお姫さまになりたいんじゃない。
私はお母さんたちのところにいきたいんだ。



だから、覚悟を決めて。
だから、あの場所に。



もう、ひとりぼっちはいや。
私だけ残されるのは、もう嫌だ。



苦しい。
つらい。

もう、嫌だよ。




どこにも私の居場所なんてない。