あの人たちを犯罪者にしてしまったのは、私なのかな。
私が現れなければ、あの人たちは不満なんて抱かずにこれまで通りメイドとして働いていて。
こんな事することなんてなかったのかな。



でも・・・。
私は、ここで生きると決めた。


ああいう人たちをもう生み出さないためにも、私は認められるように頑張るしかないんだ。
私にできるかな。




「ひな様、3時のデザートに食べたいものはございますか?」

「え?そうだなぁ。あ、プリン!・・・って、この世界にもあるのかな?」

「はい、ございますよ。とっておきのプリンご用意しますね」

「わあい!じゃあ、レッスン頑張る!」





ジルがいてくれるなら。
きっと私は頑張れる。



ジルへの気持ちは、まだ伝えられないけれど。
いつかちゃんと言えたらいいな。



ジルが好きって。