うわぁ、嫌だわ。 初日から遅刻だなんて。 右腕に付けている腕時計をチラリと見る。 うん。 大丈夫じゃないの。 「なんだ。」 お母さんたら、私を起こすために嘘をついたのね。 「もう!」 道端に落ちている小石を蹴り飛ばした。