「常磐姫は、どうなったの?」

「あなたの事なんか忘れて、他人と付き合ってるさ。」

「あら、私を騙してまで手に入れたかった恋なのに?」

「ああ。そ、そうだなぁ。」

「あ、そうそう、忍君、ここは浄土よ。あなたは、昇天出来たの。」

「そう、なのか。」

「フフフフフ。長かったわよ、30年ぐらい経ちましてね。」

「すみませんね、30年も待たせて。」

「いいのよ。あなたを待っている間、とても、幸せだったから。」