「本当に行くのか……?」



「そんな目をしてもダメです」



明日で夏休みは終わる。


ということはこの監禁生活も終わるということだ。


あのストーカー発覚事件から今日まで本当にうざかった。


ひたすらうざかった。


どこに行くにもべったり。


お風呂なんてまだ生温くてトイレまでついてこようとしたから回し蹴りしといた。


……でもなんだかんだ言って私も好きなのでそれなりにラブラブもしたわけで。



「あーあ……ベッドの上の梨花は素直で可愛かったのになぁ……」



「別れよう」



「針千本」



「針一万本」



「ごめんなさい」



キスよりもランクの高いあいつ。


そいつの初めてを捨てました。


マーキングもバッチリです。


さっきも変な男にまとわりつかれないように、と消えかけていた赤いあいつを復活させました。


もう手に負えません。