結局私はスリッパ、智也先輩は普通のくつでホテルに戻った。
戻る途中にキスされかけた事件の詳細を聞いた。
どうやら私が行ってすぐドアが開いたから忘れ物かと思ったら入ってきたのはよく見かける同じ大学の人で、話を聞いてみたらストーカーだと判明。
無理矢理追い出そうとしたら不覚にも押し倒されそうになり、それはギリギリのところで免れたが、その後すぐに顔を近づけてきてキスをされそうになった。
運悪く私にその場面を見られてしまい、智也先輩がブチ切れて、終いには騒ぎを聞きつけた雄大さんと杏さんに全てを押し付けた、と。
「最後おかしくないですか」
「いや正確には梨花を任された、だな」
「じゃあ許します」
「許すのかよ」
「だって智也先輩が私を任されてないと付き合えてなかったかもしれないじゃないですか」
私は思ったことを言っただけなのに智也先輩はそっぽ向いてしまった。
耳が真っ赤だから照れてるんだろう。
「可愛いですねぇ……」
「ムカつく」
「痛い痛い!!」
頭を鷲掴みして力を入れるのはずるいよね。
頭蓋骨が割れるかと思ったもん。
戻る途中にキスされかけた事件の詳細を聞いた。
どうやら私が行ってすぐドアが開いたから忘れ物かと思ったら入ってきたのはよく見かける同じ大学の人で、話を聞いてみたらストーカーだと判明。
無理矢理追い出そうとしたら不覚にも押し倒されそうになり、それはギリギリのところで免れたが、その後すぐに顔を近づけてきてキスをされそうになった。
運悪く私にその場面を見られてしまい、智也先輩がブチ切れて、終いには騒ぎを聞きつけた雄大さんと杏さんに全てを押し付けた、と。
「最後おかしくないですか」
「いや正確には梨花を任された、だな」
「じゃあ許します」
「許すのかよ」
「だって智也先輩が私を任されてないと付き合えてなかったかもしれないじゃないですか」
私は思ったことを言っただけなのに智也先輩はそっぽ向いてしまった。
耳が真っ赤だから照れてるんだろう。
「可愛いですねぇ……」
「ムカつく」
「痛い痛い!!」
頭を鷲掴みして力を入れるのはずるいよね。
頭蓋骨が割れるかと思ったもん。


