「……で、返事は?」



「私智也先輩のこと大好きです。だから付き合ってくれます?」



「あぁ、勿論」



「ふふっ、告白しようと部屋に戻ったらキスしてる場面を見ちゃってどうしようかと思いました」



「あ、あれしてない」



「え」



どうやらギリギリで止めたらしい。


やっぱり男の力には敵わないのね。



「んーっ、なんか無駄に疲れたぁー!」



「そりゃあスリッパで全力疾走したらな。あっという間に逃げやがったし無駄に探し回ったわ」



だからあんなに疲れてたのね。


ホテルから海まで全力疾走したって智也先輩の体力ならそんなに疲れないだろうからおかしいと思った。


歳のせいにしちゃってたけど違ったみたいだ。