お尻を擦りながら浴衣を着て髪を乾かす。


どうやって告白しようか……


人生初告白、どうせなら男らしくいきたい。


実は俺のものになれよ、とか言ってみたかったんだよね。


言われたらドン引きするけど。



「ん゛ー」



ま、その場の勢いで何とかなるか。


考えることを放棄し、ドライヤーの電源を切って髪をポニーテールにしてから部屋に戻った。


部屋の前で1度深呼吸をしてドアを開ける。


……スリッパ増えた?


気のせいかな?なんて思いながら、智也先輩がいるであろう和室と、部屋の玄関を仕切る戸襖を開けると信じられない光景が広がっていた。



「な、んで……」



智也先輩と知らない女の人がキスをしていた。


あまりにも衝撃的で荷物を落としてしまった。


智也先輩は慌てて女の人を引き剥がして何か言おうとしたけど、私はそれを聞く前に部屋を飛び出した。