ゆるゆる監禁生活

「とりあえずお前らは警察に突き出すかな」



「梨花!!」



どうやって運ぼうか考えているとちょうど良いタイミングで智也先輩達が現れた。


かなり汗をかいているところを見ると必死に探し回ってくれたようだ。


今は男達を見て唖然としてるけど。



「……どういう状況?」



「ナンパ野郎撃退できちゃった」



「はー……本当焦った。急に連れてかれたと思ったら沈められるし」



あれはさすがの私も焦ったよ。


あまりにも強引すぎて。


っていうかそもそも智也先輩が置いていかなければ……という意味を込めてジト目で見るとすごい申し訳なさそうな顔をされた。


なんか私が悪者みたいだからやめよう。