ゆるゆる監禁生活

次第に諦めという言葉を知った私はある程度の深さまで行けたらプカプカと浮くことにした。


智也先輩達はニヤニヤしてこっちを見てくるからちょーっとムカついちゃうけど、こっちはこっちで満喫してやるわ!!


なんて思っていたら変な男の人2人組が私の浮き輪を掴んで引っ張ってきた。



「え、いやおかしいでしょ」



「おかしくないおかしくない」



「私あなた達のこと知らない」



「俺達も知らない」



正気かこいつら。


ナンパにしてもやり方強引すぎるんだけど。


泳げないので浮き輪が必須な私が逃げれるわけもなく。


智也先輩も慌てて追いかけてきてるが、元々距離もあったし、私を誘拐している人はとても泳ぐのが上手いので追いつけない。


でも陸地に上がったら大丈夫、と思っていた。