ゆるゆる監禁生活

私の水着は、上は白、下は花柄のスカートで、曰くフレアトップというやつだ。


とても可愛くセンスが良いし、何よりこんなに体型のことを気にしてくれたのは誰だろう……と思ったら杏さんだった。


水着のサイズを紙に書いて智也先輩に渡したらそのまま杏さんに渡されたのだ。


智也先輩は見てないと言ってたけど本当なのかなぁ……


日焼け止めを塗って、一応パーカを羽織ってから待ち合わせ場所まで行く。


そこには智也先輩と雄大さん、そしてちょっと残念な顔の女の人が2人いた。


本来なら智也先輩の方がイケメンだからそっちに群がるはずなんだけど、女の子が話しかけてるのは雄大さん。


あの様子を見るに、一切真顔を崩さない智也先輩より、顔は普通だけど愛想の良い雄大さんの方が可能性があると話している最中に判断したんだろう。


それに雄大さんも顔は普通と言っても身長が高いので不思議とそれなりに見えるし。


ちょっと聞こえてきた会話から察するに話しかけてから大分時間が経ってるみたいだし、さすがに申し訳なくなってきた。


ここは私がナンパを撃退してやろうじゃないか。