「俺は人間じゃない。だからこの姿はいくらでも変えることができる。」

「?…どんな姿にでもなれるっていうこと?」

「そうだ。そう言っただろ?」

多分日本語が下手なんだろう。そう思った。僕は男の堂々とした態度に、思わず敬語で話した。

「何て呼べば良いですか?」

「…呼び名なんて無いが、それで困るなら、悪魔と呼べば良い…。それともう一つ言っておくと、お前の心の声は俺にすべて聞こえている。だからいちいち口を開けて話す必要なんか無い。」

(…日本語お上手ですね。…どこで学んだんですか。)