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チャプン…
ええ、温泉はね…とても気持ちいいのよ。
でも、やっぱり彼氏とお風呂とか慣れてないし!
王子の裸も見慣れてないし!
王子の完璧ボディーに目を向けられないし!
濡れてるセクシー王子を直視できないし!
私「なんか…狭くない?」
王子「えー?こちは、スペースないよ」
私「そうじゃなくて、このお風呂一人用だと思う」
王子「??なんでリリー、向こう見るか?」
私「…特に理由は…」
王子「えー?なんで?俺キモいのか?」
私「そんなわけないじゃん」
王子「リリー、こち見てー」
私「無理ー」
王子「なんでー?」
私「無理なもんは無理」
王子「リリー、俺たちの会話、LINEみたいになってる!」
はっ!!ほんとだ!
結局、私は彼氏とお風呂に入るという
ミッションをクリアしたわけだけど、
ほとんどルイを見ることなく、
湯船では出来る限り彼から遠ざかり…
「…リリー、…ひどい」
なんと、私に対しては物凄く温厚な
王子の機嫌を損ねるという失態をしでかしたのだった…



