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夕方になり…
バッチリ日焼けしたルイ王子と私は
荷物と大量の石と一緒に、
予約していたホテルの部屋に倒れこんだのだった。
「あー、疲れたー」
「俺、焼いたー」
「何を!?…焼けた、でしょ」
「焼けたー」
部屋は露天風呂付きの和室。
部屋の窓からは外の露天風呂がバッチリ見えている。
うん!なんていい感じなの!
うん…
うん?
部屋の中からお風呂が見える。
ということは…つまり?
私の入浴シーンを王子に見られるというわけ?!
(天の声:今さら何を言ってるの。リリー…)
「リリー、温泉か!すっげー!」
王子は部屋の窓をガラガラと開くと
お風呂のお湯の中に手を入れた。
「おお!いいなー!
リリー、一緒に入ろう!」



