「リリー、早く泳ごう!」
と、浮き輪2つを振り回しながら王子が言った。
浮き輪…
そう…
私が電車の中で
よだれを垂らして爆睡してる間に
王子はドでかい浮き輪を
私の許可なく2つも膨らましたのだった。
そして、電車から降りて
このビーチまで来るのに乗ったバスの中で
周りの人たちに白い目で見られたんだけど
全く気にしていないよね、王子は。
まだ夏休みになったばかりで、
お盆シーズンよりは
混んでいなかったけど
それなりに人はたくさんいた。
さすが白浜だな。
私も王子もしっかりサングラスを装着し
(王子はハリウッドセレブ俳優並みに
様になっていたけど、
私には全く似合ってなかった…悲しい限りだ)
申し訳ないけども、
私は服を脱いで水着姿公開!



