そろそろ花火始まる時間かな? でも、こんなところじゃ見えないよね・・・っなんて考えていると、いきなり腕を掴まれた。 「来て?」 「うぇ?え、ちょっと待ってよ〜!」 「速く」 「私運動苦手なの!」 「知ってる」 意地悪・・・苦手なのわかってて走らすなんて・・・ でも、さっきの男達よりも当たり前だけど、力は優しくて、温かい。 「よし!着いた!」 「どこ・・・?」 「よく花火が見える特等席!」