京介に家まで送ってもらったあたしはまるで夢の中にいるような感覚だった。
ずっと手を繋いで歩いていたから、左手のひらには汗が滲んでいる。
それが京介とずっと一緒にいたのだという証に思えて、また嬉しかった。
「ただいま……」
フワフワと浮いている感覚で玄関を開けると、バラがすぐにリビングから出て来た。
「おかえり! どうだった?」
バラは好奇心丸出しのキラキラとした目であたしを見る。
「うん……楽しかったよ」
少し頬を赤らめてそう返事をすると、バラがジッとあたしの顔を見て来た。
「な、なに?」
「それにしては口紅が落ちてないよね? キスはしたの?」
突然の質問に体中が発火する。
「するわけないでしょ!」
「え? そうなんだ?」
途端にバラはつまらなそうな顔をしてリビングへと戻って行ってしまった。
あたしはバラの後ろ姿を見送り、ホッと肩の力を抜いた。
ずっと手を繋いで歩いていたから、左手のひらには汗が滲んでいる。
それが京介とずっと一緒にいたのだという証に思えて、また嬉しかった。
「ただいま……」
フワフワと浮いている感覚で玄関を開けると、バラがすぐにリビングから出て来た。
「おかえり! どうだった?」
バラは好奇心丸出しのキラキラとした目であたしを見る。
「うん……楽しかったよ」
少し頬を赤らめてそう返事をすると、バラがジッとあたしの顔を見て来た。
「な、なに?」
「それにしては口紅が落ちてないよね? キスはしたの?」
突然の質問に体中が発火する。
「するわけないでしょ!」
「え? そうなんだ?」
途端にバラはつまらなそうな顔をしてリビングへと戻って行ってしまった。
あたしはバラの後ろ姿を見送り、ホッと肩の力を抜いた。