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どうにかかゆみを我慢して家まで帰ると、時刻は朝の4時に近くなっていた。


そろそろ太陽も上がってくる時間だ。


あたしは冷凍庫から保冷剤を取り出して、タオルに巻かずにそのまま腕に押し当てた。


冷やすと傷口がピリピリと痛んで、その痛みでかゆみは一時の間和らいでいた。


自室へ戻り、ベッドに横になるとようやく安心できる。


そして目を閉じると、自然と眠りについたのだった。