「俺は!香とつきあってない!」


彩香の腕をつかむ。


「そんなはず、ない」

「なんでだよ!彼女がいたらお祭り行こうとか言わねーし。そこまで軽くないし」

「いいかんじだったもん」


彩香が膨れる。

膨れた彩香もかわいい。
そう思っちゃう俺はおかしいのだろうか。


「彩香!」


香が走ってくる。


「香?」

「ずるい!絢香はほんとにずるい!」


香が泣きながら俺と彩香の間に入る。


「香?落ち着けって」


俺は香の肩をつかむ。


「だって彩香思われてばかりで自分でなにもしようとしないじゃん!」


香が彩香の肩をつかむ。


「香...」


彩香が香を見つめる。