見てるだけで何も出来なかった中学時代。
見る度に好きで好きで。
好きがどんどん強くなってって。


仲良しグループになって近づけた新入生。
でも、みんなの仲が強くなるほど、諦めなきゃいけないって思いも強くなった。

それでもどうしても諦められなくて
でも、友達の想いも知ってしまって。

やっぱり諦めなきゃならないそう思っていたけど。


いまならわかる。
大切な思いは諦めちゃダメだと。
大切な仲間にも遠慮なんてしちゃダメだと。

大切なもの
それは、なにがあってもかけがえのない仲間たち。
それは、なにがあっても崩れることなんてないはずの仲間達なんだ。

だって、強い絆で結ばれているから。



「おはよー!郁人!」



後ろから走ってくる声に眠気もふっとぶ。



「朝から元気だなー香」


「で?昨日の誕生日は楽しかったの?」



いつの間にか横にいた翔が俺の肩を掴む。


翔を見ると昨日のプレゼントを思い出す。