後ろと確認したは良いものの、ちらと見て分かる通り、取り巻きの女子がわたしの机の上に座っていて着席する気分にはならない。 先生が来るまで夏菜子の傍にいよう。 「早く席替えして欲しいよな」 お道化た声で言われる。声の主は夏菜子ではなく、後ろにいた。 「あ、うん」 振り向くと呆れた顔で、その取り巻き達を見ている男子がいる。 去年同じクラスではなかった気がする。 「もしかして望月くんの前の席?」 夏菜子が聞くと、「当たり」と短く答えた。 確かに、前の席の椅子は取り巻き男子に座られている。