今日は、数えてついに来た月曜日。
彼と日直を行う日だ。
「守尾でも木に登るんだな」
「人を猿みたいに言わないで」
「猿も木から落ちるくらいだからな」
ケラケラと笑った船川は、再度夏菜子に頭を叩かれた。
始業のチャイムが鳴って、生徒たちが自分の机に帰っていく。わたしも自分の席へ行くけれど、彼の姿はなかった。
どうしたんだろう。
仔猫の具合、良くないのだろうか。
お母さんから聞いた限りでは仔猫は元気だったみたいだ。じゃあ……わ、わたしと日直したくないとか……。
あり得る。なんたって、わたしがそうだったから。



