片翼の運命


慧斗はパッと顔を輝かせて、それから柵に手をかけた。

「それ、明日だけ?」

「え?」

「明後日は?」

子供みたいにそんなことを聞いてくる。
いや、大事なことか。言葉にしないと伝わらないし、通じない。

「これから、ずっと」

愛を試す方法をひとつ思いついた。
自分の愛を試す方法だ。

「やった」

ばさばさと翼が風を起こすくらいに動いている。その風がこちらにまで吹いて、わたしの部屋のカーテンを揺らした。

続けること、確かめること、伝えること。

きっとそれは全てに共通すること。
忘れてはいけない、大事なものだ。

生まれて初めてだった。
愛おしくて、笑みが零れた。


20190317
片翼の運命 END.