ときどきその指を頂きに引っ掛けて、わたしの反応を楽しんでいる。
もうやだ。もっと。もうやめて。もっとして。
正反対の気持ちがぐるぐると回る。中途半端な疼きが苦しくて、辛い。
「ねえ美依ちゃん、下も舐めて良い?」
した、舌、下?
その意味を理解して、頭が沸騰するかと思った。
そして涙がポロポロと出た。
慧斗がぎょっとして手を止める。すぐに体制を戻して頬にキスをしてくる。多分涙を舐めているだけだ。
「ごめん、本当にごめん。美依ちゃんあんまり美味し……可愛くて、調子に乗った。ごめんね」
「……やだ」
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