平気なふりをしたけれど、過去ないくらい、とてもドキドキした。

「翼、目の色、あとは少しの動物と意思疎通が図れること。人の体液を美味しく感じるのは人間にもいるよね?」

「い、一部の人だけだと思うけど……」

「人と変わらないのは、体温と子供の作り方」

きゅ、と指に力が入る。確かに吸血鬼の体温は人より低いと言われるけれど、慧斗はわたしと同じくらい。

あとは子供……の作り方……。

「俺の所の鬼族は、昔は眷属として仲間を増やす生き方をしてたんだけど、どんどん人間が増えて吸血鬼が減って、増やし方が変わっていったらしい」