でも、教室に行くと案の定私が電車に乗る時に思い浮かべた風景が待っていた。


「ちょっと、奏楽!!どーゆうこと??」




「いや、別に…」

で、誤魔化してたんだけど


「ねぇ、奏楽、ちょっと…」

声をかけてきたのは結構仲のいい梨子ちゃん。

「おはよー梨子ちゃん!」

「おはよーだけども…」

ん?なに?
この胸騒ぎ…

「さっきのって木色詩だよね?」

ざわざわ

「そうだよ?」

ざわざわ
ざわざわ

「付き合ってるの?」

「ううん?」

「なら、いいけど…」

どうしてそんな事言うの…
やめて…でも、…

「なんで?」