さあ、やることもなくなったし、教室から出ちゃいけないし、とりあえず顔を机に伏せる。













「湊谷君、寝てないでしょ?」













声を掛けてきたのは宮島。










「そんなすぐには寝れねぇよ。」











そういって俺は顔を起こす。仮面の話をした以来、見られているのは分かったが、特に接触することは無かった。


















「で? なんか用ある? 慶也と航がいない時に。」















「あの2人には聞かれたら困るのはお互い様でしょ? それより、なんで私が敵だと分かってて話してくれるの?」













「さぁな。 お前がそれを知る必要はない。」