「いえ、出来るだけ慣れるようにはしていきます。・・・いや、していく。」
航は俺よりも先に入ってるはずなのに全然敬語が直らない。てか、俺が敬語しなさすぎか?
俺馬鹿だから敬語とかそんなわかんねーしそれでいいならそっちの方が気楽なんだけどな。
「俺みたいじゃない限り大丈夫ですよ。じゃあ、早速ですが、どちからでも構いません。相手します。」
「じゃあさっき待った分、俺から行くから慶也は待ってろよ!」
「え? あっ、おい!」
俺が叫んだときには既に遅く、航は走り出していた。綺麗に先越された・・・
シュ パシ パン パン
真也は防御一筋で、航が一方的に攻めてるんだけど、ほとんどの攻撃が止められている。もっと正確に言えば航の攻撃が当たっても効いていないように感じた。

