_________________ 蓮side 「・・・だからお前は甘いんだよ。知らない方がいいことなんてたくさんある。」 燐にそう言われた時、何かの分厚い壁を感じた。前は違ったのに。昔の面影ばかりが俺の頭に浮かぶ。 「・・・・・・・・・、・・・・・・ん、蓮!?」 「あ、悪い。」 真也に呼ばれてたのに全然気づかなかった。 「蓮、大丈夫? 弟君が来てからおかしいよ。」