「そっかー。藍もついにママになるのかぁ」

久々に充希と会い、カフェでお茶をしている。

アイスカフェオレをストローで一口飲み、頬杖をついて天井を見上げた。

その左手薬指にはキラリと指輪が光っている。

最近充希もめでたく結婚し、ラブラブな夫婦生活を送っているのだとか。

「まだ妊娠わかったわけじゃないけどね」

「それにしても、本当に春人さんを尊敬するわ私。子供の頃からずっと好きだった幼馴染を恋人としてゲットして、奥さんにして、パパになろうとしてるんだもんなぁ」

私たちの行く末を見守り続けてくれていた充希。
春人も言っていたけれど、彼女には感謝しかない。