しかし、楽しい時間というのは、長くは続かないのだった。



卒業を迎えれば、私と彼は、別々の進路へ進む。

こんなふうに、毎日顔を合わせることもなくなるし、LINEをする数だって、減っていくだろう。




彼には彼の、私には私の、未来があるのだ。



この小さな片想いだって、踏ん切りをつけなくてはならない。


いつまでも好きでいるわけにはいかない。

卒業するまでに、しっかり区切りをつけないと。



この気持ちは、この思い出深い校舎に、置いていかないと。