私の席の隣には、既にある男の子が座っていた。

後ろの席の男子と、仲よさそうにしゃべっている。


きっと、お互い同じ小学校なのだろう。


いいなぁ、と思う。


私だって本当は、地元の中学校に入学する予定だった。


なのに…。

はぁっとため息をつきながら、そっと腰掛ける。

その時、ぱっと隣の男の子がこちらを見た。


光に反射する明るい茶髪。

くりくりとした子どもみたいな目。



いかにもやんちゃそうなタイプ。