1時間程私を殴り続けると流石に疲れたのか床に倒れこむ私を見ながら息を切らしている


「お…かあさん。…どうして?…どう…して、わたしを生んだの?…わたしのこと…あいして…ないの?」


ずっと疑問に思ってた


自分の子供をそんなに殴れるものなのか


私の事はもう全く愛してないのか


「愛してない。日に日に父親に似てくる貴方を愛する訳がないにきまってるでしょ」


冷たい目で言い切るお母さん


私はほんの少しの希望を粉々に砕かれた


今は大変でストレスが溜まってるだけで、いつか昔みたいにまた愛してくれると



どこかで信じてた


そんな事あり得ないのに


女を作って別れた男に似ている娘を愛する母親なんていない


少なくとも私の母親は違う


でも、それでも愛して欲しかった



「…私のことなんか産まなきゃよかったのに」


そう言って私は家を飛び出した


走って走って


辿り着いたのは海だった


ここから飛び降りたら死ねる


楽になれる