12月24日。世の中はクリスマスイブ。街中が楽しげで華やかだ。
別に楽しくないわけではなかったが、杏には関係のないイベントだった。
「杏。今日は予定あるのか?」
春人が珍しく緊張気味に話しかけてきた。
ははぁ〜ん。女の子にフラれたか何かで春人も一人なんだな。
イブに同期で居酒屋かぁ。まぁそれもいいかもな…。
予定ないわ。そう口が動きかけた時に電話が鳴る。
「はい。えぇ…。そうですけど。そうですか分かりました。」
電話を切ると、居ても立っても居られない様子で春人に謝る。
「ごめん。もう行かなきゃ。」
春人がショックを受けた顔も見ないまま杏は会社をあとにした。
電話は宅配業者からで「生ものですので、早急にお引取りをお願いしたいのですが。」という内容だった。
生もの…。まさかね…。
そう思いながらも早足になる。神様だって今日がクリスマスイブだって分かってるはず。
クリスマスプレゼントをくれたってバチは当たらないわよ。きっと。
アパートに着くと急いで郵便受けをのぞく。不在通知をみて電話をかけるとすぐに持ってきてくれるそうだ。
そわそわしているとインターホンが鳴った。
「宅配でーす。」
はいはい。待ってました。長いこと待ってました。
ドアを開けるとそこには…。
別に楽しくないわけではなかったが、杏には関係のないイベントだった。
「杏。今日は予定あるのか?」
春人が珍しく緊張気味に話しかけてきた。
ははぁ〜ん。女の子にフラれたか何かで春人も一人なんだな。
イブに同期で居酒屋かぁ。まぁそれもいいかもな…。
予定ないわ。そう口が動きかけた時に電話が鳴る。
「はい。えぇ…。そうですけど。そうですか分かりました。」
電話を切ると、居ても立っても居られない様子で春人に謝る。
「ごめん。もう行かなきゃ。」
春人がショックを受けた顔も見ないまま杏は会社をあとにした。
電話は宅配業者からで「生ものですので、早急にお引取りをお願いしたいのですが。」という内容だった。
生もの…。まさかね…。
そう思いながらも早足になる。神様だって今日がクリスマスイブだって分かってるはず。
クリスマスプレゼントをくれたってバチは当たらないわよ。きっと。
アパートに着くと急いで郵便受けをのぞく。不在通知をみて電話をかけるとすぐに持ってきてくれるそうだ。
そわそわしているとインターホンが鳴った。
「宅配でーす。」
はいはい。待ってました。長いこと待ってました。
ドアを開けるとそこには…。