彼は椅子に座る私に目を向け




これまたいつもの様に笑って



私の頭をくしゃくしゃして





「おはよう」




と、優しい声で言うから




私も




「おはよう」




と笑って返す





そんな、彼は私のお隣の家に住む




ひとつ上の幼馴染み



山中 陽斗


通称ヒロくん



私のお兄ちゃんみたいな人



朝は何故かヒロくんも家に来て一緒に食べるのがいつの間にか日課になった




ヒロくんの両親は共働きで



2人とも朝早くからお仕事に行っちゃうから



そんなヒロくんを心配したお母さんが提案したのがきっかけだった





ヒロくんはとても優しいしカッコいいし頭もいい





だから、私がこの高校に入れたのもヒロくんのおかげだったりする




毎日私の勉強に付き合ってくれた