「春、おはよう」







教室に入ればいつも通りの朝木君の姿。







私に向けられる視線と優しい笑顔。






キュンとしてしまうのは朝木君が大好きだからなんだなと再確認してしまう。







「お…おはよう、朝木君」






私も朝木君に笑顔を向けたけどいつもみたいな自然な笑顔は出なくてつい作ってしまった。






そんな私の顔を見つめる朝木君。






「…?

ど、どうしたの…?」






スッと私の顔に近づく朝木君の手。






な…なに…っ…!?






ピタッと私の頬に朝木君の手が触れる。







「今日…なんか疲れた顔してる。


昨日よく眠れなかった?」







比較的早く寝たはずだけど気分的な問題なのかな…?






「う、ううん!


昨日はたくさん寝たよ!!
もしかしたら寝すぎで疲れちゃったかも」






そう言った私は慌てて席に座った。