…………………はッ!

…どこだここ?

真っ黒。右も左も、前も後ろも、上も下も、わからない。

奈々は!?確か気を失う寸前で視界に宙を舞う奈々が見えた。

じゃあ奈々も撥ねられたのか??


?「空田海か?」


海「!?誰だ!何故私の名前を知っている!」


?「ほぉそなたが空島海か……。」


海「誰だと言っている!ここはどこだ!奈々は
どこだ!」


?「そう焦るな。これはそなたへの試練じゃ。
今からある所へ飛ばす。そこでそなたの大
切なものを探せ。これがそなたへの試練じ
ゃ。何かあればワシを呼べ。ワシはそなた
の中にいる。」


海「は?どう言うry」


私がどう言うことだと聞く前に私は強い光に包まれた。そこでまた意識を手放した。

てか何回気失うだよ…





?「……みッ!うッ……!」


誰?私を呼んでる?


奈「海!!!」


ハッ!


海「な…な?」


奈「海!よかった!起きたんだね?」


海「ここはどこ?」


奈「わからない…。」


私達がいた場所は森の中だった。


奈「…どうする?」


海「…状況が把握できない。とりあえず森を出
よう」


奈「…うん。」


私達は横に転がっているキャリーバッグを持ち立ち上がった。

どうなってるんだ?さっきの空間といい、ここといい。


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森を降り町の方に行った。しかしそこはまるで…


奈「時代劇のセットみたい…。」


そう時代劇に出てきそうなほどリアルな町だった。

皆着物を着て、ちらほらと刀を持っている男もいる。


海「マジでここどこなんだ…」


奈「これってげんじつ____


女「キャーー!!!」


突然女の叫び声がした。


海「なんだ!?」


奈「声のする方に行ってみよう!」


海「うん」