えーと…


土「おいお前らいい加減にしろ。誰の小姓にするかもう決めてる。」


総「誰ですか?」


土「あ?おめぇに決まってんだろ総司。」


総「え~何で僕なんですか??」


土「拾ってきたのはおまえだろ。」


近「総司頼めるかな?」


総「近藤さんの頼みなら喜んで引き受けますよ!!」



 え…ウチこの人の小姓に確定されたの?!

 マジで?

 なんかこの人怖いんだよね…
 なんか全部を見透かされてる感じっていうか…



 気づけば話し合いは終わっていて、総司と言われる男と二人っきりになっていた

総「早く来なよ。僕とろい子嫌いなんだよね」

奈「は、はいぃ!!!!」

 目がやばかった!!これからこんな怖い人と一緒に生活なんて考えるだけでもゾッとする…
 
でも……海の方がもっと怖い思いしてるんだもんね…。私のせいで。

奈「頑張ろう!!!!」

総「何を?」

奈「あ!すみません!なんでもないです。」

総「ふーん。一つ忠告しとくけど、君は疑われている身だからね。言動一つ一つに注意した方がいいと思うけど。蔵の中の子のためにも。」


 そうだよね…気をつけなきゃ

奈「はい…。」

総「とりあえず今日は遅いから寝な。あ、念のため手は縛らせてもらうよ。君が間者の可能性が捨てきれないからね。」

奈「え。縛るんですか?」

総「当たり前でしょ。大人しくしててね、僕だって手荒な真似したくないんだから」

 といい、ロープのようなものを出して手際よく私の腕を縛ってくる、その総司さんの目は、獲物を狙っている狼のような目をしていた。

 だが、少しこの状況を楽しんでいるようにも見える。

総「じゃあ、おやすみ。いい夢を(笑)」