「足、大丈夫?」 「うん、大丈夫。 痛みもだいぶ引いてきたし」 体育祭も終わり薄暗くなってきた頃 後夜祭、キャンプファイヤーが始まる校庭に夏海と向かっていた。 軽い捻挫だったみたいで、 保健の先生の処置のお陰でだいぶ痛みは引いた。 それに、私の足を心配してくれる人が多くて。 「有馬からさくらが怪我したこと聞いてびっくりしたんだから」 「………夏海、私渚に告白する」