****** しばらく爽汰くんと回って、 休憩時間がそろそろ終わる頃。 もう文化祭も閉まる頃になって、日も少し沈みかけている。 「最後にちょっといい?」 そう言われ、爽汰くんに連れられたのは屋上。 「屋上なんて初めてだよ私」 ワクワクしながらフェンス越しに景色を眺める。 「えー?そうなんだ、……まぁ実は俺もなんだけど」 爽汰くんはハハッと笑う。