そのキスで、忘れさせて







だけど……




「まぁ、仕方ねぇな」




遥希は再び料理を見て言う。



「すげぇもん、あいつ。

負けて当然だ」



「負けてない!!」




あたしは叫んでいた。




「あたしの中では、遥希があっての藤井さんだよ?

遥希以上の人なんていないよ?」



「本当かよ」




遥希はいつもの勝ち誇った顔であたしを見下ろす。





「じゃあ、証明しろ」



「……え?」



「俺がどれだけ好きか、証明しろ」